伯鳳会グループとシーメンスヘルスケアは25日、救急災害医療を中心とした医療機器の運用およびサービスに関するパートナーシップを4月21日に締結したことを発表した。
このパートナーシップ締結は、伯鳳会 白鬚橋病院が移転し、4月1日に新たにオープンした伯鳳会 東京曳舟病院(東京都墨田区、以下、東京曳舟病院)において、これまで培った経験やノウハウを元に、さらに高度な救急災害医療の展開を図るためのもの。
内容は、画像診断・治療に関する最新または最適な医療機器の提供、救急災害医療における診断・治療ワークフローの総合支援、新たに開設した東京曳舟病院のブランド構築支援、そしてシーメンスのリファレンスサイトとして知識交流や共同研究を推進だとしている。
東京曳舟病院は、東京都指定の災害拠点病院ならびに東京DMAT指定病院として高度な救急医療をできる環境にある。今回のパートナーシップにより、シーメンスヘルスケアは東京曳舟病院に対し、多軸透視撮影装置「Artis zeego」を用いた「ハイブリッド ER」(一般的なハイブリッド手術室を救急災害医療へ応用したもの)の導入・サポートを行うという。
また、高精度、広範囲かつ高速で診断するためのCT装置や脳卒中・急性期の患者のための血管内治療に対応した血管撮影装置も導入し、救急災害医療だけでなく地域に根差した病院として、地域住民に高度な医療を提供できる体制を整えているとのことだ。
今後は、救急災害医療および地域医療の発展に向けて、機器に関する定期的なトレーニングはもとより、自然災害やテロなどを想定したリハーサルも共同で行っていく予定だとしている。