fossBytesに5月24日(米国時間)に掲載された記事「Blockstack: An Open Source Browser Powered By Blockchain For Creating A New Internet」が、ブロックチェーン技術を使って開発されたブラウザ「Blockstack」を紹介した。今のところこの仕組みはChromeやFirefox、Safariのエクステンションとして実装されており、既存のインターネットではなく別のネットワークを構築して通信を実現するという」。
ブロックチェーン技術はFintechの分野の技術に加え、安全な通信を実現する技術の1つとしての活用も期待されている。記事が紹介しているBlockstackは単体で利用することもできるが、この仕組みの上でアプリを構築することも可能になるように考慮されており、Blockstackを利用したエコシステムの構築を狙っているものと見られる。
さまざまなマルウェアやサイバー攻撃手法の存在とその広がり、プロトコル上の特性など、現在主に使われているインターネット通信はそれほど安全とは言えないのではないかという指摘は以前から出ている。こうした問題を改善する取り組みも以前から進められている。HTTPSへの移行などはその1つの行動であり、Peer to Peer通信もそうした側面を持っている。Blockstackの一般公開は半年先になるとされており、今後どのような動きになるか注目される。