NRIセキュアテクノロジーズは5月25日、自動車の車両全体および搭載機器を対象として、情報セキュリティに関する診断や評価を専門的に行うチームを立ち上げ、「車両システムセキュリティ診断」サービスを同日から提供すると発表した。

自動車には外部のネットワーク・スマートフォンや、USBメモリなどのデバイスと接続する情報通信機器の搭載が増えており、NRIセキュアではこれまで、自動車関連のシステムに対するセキュリティ評価を提供してきた。今回、車両システムの評価実績をもとに評価項目を作成し、「車両システムセキュリティ診断」としてサービス化する。

「車両システムセキュリティ診断」サービスイメージ

「車両システムセキュリティ診断」サービスでは、組込機器の各種ガイドラインおよびNRIセキュアがこれまでIoT(モノのインターネット)機器向けの「デバイス・セキュリティ診断」で培ってきたノウハウをもとに、ペネトレーションテストを実施する。

車両システム向けペネトレーションテストに関して、多くの実績を持つメンバーを中心に構成した専門家チームを立ち上げ、机上での脅威分析により、リスクシナリオおよび侵入経路を洗い出した上で、実際の車両や搭載機器についてセキュリティ評価・診断を行う。また、自動車メーカーなどが診断を自社で行いたい場合も、専門家チームが支援する。