lead-ミラクル・リナックスは5月24日、Red Hat Enterprise Linux 6.9をベースとした最新のLinux OS「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7」を26日から提供開始すると発表した。標準サーバ向けの「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7」のライセンス価格は6万円(税別)。

ミラクル・リナックスは5月24日、Red Hat Enterprise Linux 6.9をベースとした最新のLinux OS「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7」を26日から提供開始すると発表した。

Asianux Serverは、企業向けLinuxサーバ用途に加え、産業用コンピュータやアプライアンス製品をはじめ特定業務用機器への組込みなどで採用されている。Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6の最新版となるSP7は、Red Hat Enterprise Linux 6.9(以下、RHEL 6.9)をベースに開発されており、最新のデバイスドライバに対応しており、いくつかのハードウェアサポートが新たに追加された。また、TLS(Transport Layer Security)1.2へのアップデートにより、セキュリティ機能が向上したほか、コンテナ対応も強化されている。

RHEL 6.9対応のハードウェアとRHEL 6.9向けに開発されたアプリケーションソフトウェアは、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7で動作させることができるという。Asianux Server 4は、Microsoft Azure Marketplaceにおいても販売されており、最新の「Asianux Server 4 SP7」も2017年6月中にMicrosoft Azureへの対応を予定。

主な特徴として「サポート体制の充実」「柔軟なOSライセンス」の2点を挙げている。サポート体制は、同社から日本語での技術サポートを受けられるほか、特定業務用機器への組込みに必要とされる長期安定供給や基幹サーバでの利用に必要とされる長期安定運用のニーズに応える。

柔軟なOSライセンス形態に関しては、OSライセンス、アップデート利用権、サポートサービスを分離したライセンス形態を有し、大規模導入の場合はサポートサービスを包括したメニューも相談でき、仮想化インフラ向けサーバでの利用では、OSライセンスは1物理サーバ当たり1ライセンスで済み、インスタンス数の制限はないという。

さらに、特定業務用機器への組込みでは1ライセンスあたりの価格を抑えたライセンス形態を選ぶことが可能で、基幹サーバや特定業務用機器の稼働テストでの膨大なコストに対して、サポートサービス契約や、アップデート利用契約を締結したユーザーは、カーネルの解析、修正パッチの提供など必要に応じたサポートサービスをコスト効率よく受けることができるとしている。特定業務用機器(産業用コンピュータ/アプライアンス)向けLinuxライセンスの価格は15万円(税別)。

なお、標準サーバ向けラインアップの価格は、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7が6万円、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7 Oneが3万6000円、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7 バリューパック(Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7とプロダクトサポートを組み合わせたパッケージ)が18万円、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7 3年バリューパックが45万円、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP7 5年バリューパックが75万円(いずれも税別)。

サポートサービスは、アップデートサポートが3万円、プロダクトサポートが15万円、プラチナサポートが個別見積もり、プラチナインシデントサポートが60万円(いずれも税別)となる。