グリーは5月23日、InsideMaps Inc.の提供する住居空間のVRコンテンツ配信ソリューション「InsideMaps」を、不動産事業者に向けて国内で販売開始すると発表した。

従来、VRコンテンツを制作するには、専門家に依頼し、商業用のカメラで撮影を行う必要があった。しかしInsideMapsでは、専用の撮影機材(InsideMaps Inc.が有料で提供)と市販のスマートフォンを使って撮影を行えば、誰でも簡単に住居空間のVRコンテンツをクラウド上に自動で生成させることができる。

自動生成できるコンテンツは、住居空間を移動しながら好きな場所をチェックできる「ウォークスルー機能付き3Dツアー」や、撮影された高画質写真をもとにした「間取り図」、スケール機能をはじめ壁紙・床の色調変更、家具配置シミュレーション機能などを搭載した「3Dモデル」などだ。

自動生成された3Dツアーの画面

同サービスを使うことで、不動産事業者は内見に立ち会う時間や鍵の受け渡しを行う手間を省くことができ、接客の効率化に期待できるという。また、オンライン内見が可能になれば、好きな時に気兼ねなく内見を行うことができるというメリットを、購入者・賃借人に対して提供できる。

費用は1物件ごとに6,800円(税別)~で、撮影時に選択するパッケージプランによって異なる。専用の撮影機材購入には別途費用が必要。また、為替変動により料金は見直されることがある。