NECプラットフォームズは5月22日、外食業の店舗・本部トータルパッケージ「FoodFrontia(フードフロンティア)」の次世代システムとして、オーダリングシステムの新製品「FoodFrontia オーダリングシステム」を7月1日に発売開始すると発表した。希望小売価格(税別)は198万円(ハンディターミナル5台、キッチンプリンタ2台を想定した1システムあたりの金額で付帯作業費含むが、POS本体および周辺機器は除く)。
新製品は、外食業向けパッケージとして9世代目のシステムとなり、スワイプ操作など使いやすさを追求した機能性の向上や、来店顧客のスマートフォン、周辺機器との連携・連動により多様化する店舗オペレーションに対応するため、NFC、Bluetooth(NFCとBluetoothを利用したアプリは2017年下期に提供予定)といったインタフェースを強化。
主な特徴として「専用端末のハードウェアとアプリケーションの機能・性能を向上」「ほかのシステムや来店顧客向けFree Wi-Fiが共用可能な無線LANシステムを提供」「スマートフォンなどの汎用機も利用可能」の3点を挙げている。
専用端末のハードウェアとアプリケーションの機能・性能の向上では、ハンディターミナルの液晶は解像度向上(WVGA)、スワイプ機能採用により見やすさ、使いやすさを強化したほか、耐薬品性、落下耐久性(6面4角1.5m)など、外食店舗が要求する厳しい耐環境性能を実現。
また、ユニバーサルデザインを考慮したGUIにより、店舗フロア担当者の国籍・年齢などの多様化に対応し、教育時間やコストを削減し、ハンディターミナルに実装されたNFC、Bluetoothを使い、来店顧客のスマートフォン連携によるサービス強化や、テーブル情報の読み取り、レシート出力などによる店舗業務の効率化、生産性を向上。さらに、キッチンプリンタは小型化による設置性と、液晶パネルのカラー化による操作ガイド表示や警告表示(紙なし・紙詰まりなど)の視認性も向上しているという。
ほかのシステムや来店顧客向けFree Wi-Fiが共用可能な無線LANシステムを提供することに関しては、オーダリング用の無線LANシステムと、店内のほかのITシステムや来店顧客向けサービス・インバウンド対応に不可欠なFree Wi-Fiが共用できるため、システム投資のコストダウンが可能。今回、新たにサポートするアクセスポイント「NA1000シリーズ」の利用により、高速でかつ安定した、セキュアな無線LAN環境を提供するとしている。
スマートフォンなどの汎用機も利用が可能な点については、オーダリング専用機と同じ運用を汎用機でも利用可能なアプリケーションを用意し、専用機と汎用機の混在も可能とした。
これにより、使い慣れた汎用機の活用による新人教育期間を短縮できルコトに加え、予約サイトやクーポン配信など、販促・マーケティングとの連動による外食店舗のオムニチャネル化に対応し、様々なアプリケーションベンダーと連携するエコシステムプラットフォームを実現しているという。
同社は、新システムを今後3年間で2万店舗への導入を計画しており、外食業向けソリューション事業をさらに拡大していく考えだ。