ヤマハと全日本空輸(以下、ANA)は5月19日、成田国際空港および関西国際空港のANA国際線搭乗ゲートにおいて、ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を活用した新サービスの実証実験を開始すると発表した。
同システムは、言語や聴力の壁を超えて、誰もが確実にアナウンスの内容を理解することを目指したもの。対応した施設では、専用のアプリを起動して、流れてくるアナウンスをスマートフォンのマイクで拾うだけで、その内容をさまざまな言語に翻訳された文字で確認することができる。
今回の実証実験では、ANAの係員が事前にアナウンスを日・英・韓・中の4カ国語でシステムに録音し、空港の搭乗ゲ-トで使用することで、多言語対応ができる係員が不在の場合でも、常に4カ国語でのアナウンスが可能に。
また、音声アナウンスは再生と同時に顧客のスマートフォンなどに文字情報とし表示され、訪日外国人や聴覚障がいを持つ顧客に対しても、サービスの向上を図る。
実証実験は、成田国際空港のヒューストン行きANA174便の搭乗ゲートにて4月26日より、関西国際空港の上海行きANA975便の搭乗ゲートで5月19日より開始予定で、約二カ月間実施する。
ANAでは、この音声アナウンスシステムを、搭乗案内はもとより、遅延・欠航といった様々な状況で放送し、搭乗ゲートで必要とされる多言語アナウンスの対応力向上を図る。