PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは5月18日(現地時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 10 Beta 1 Released」において、次期PostgreSQLへ向けた最初のベータ版となる「PostgreSQL 10 Beta 1」の公開を伝えた。このベータ版にはPostgreSQL 10に導入が予定されているすべての新機能が搭載されているが、機能の子細な部分は今後変更される可能性がある。PostgreSQLグローバルデベロップメントグループはユーザーに対してベータ版を試験するように呼びかけている。
「PostgreSQL 10」で導入が予定されている主な新機能は次のとおり。
- 新しいロジカルレプリケーション機能の導入。特定のテーブルをレプリケーションする方法やアップグレードにレプリケーションを利用する機能を導入
- ネイティブデータベースオブジェクトとして範囲指定を可能とするネイティブテーブルパーティショニング機能
- インデックススキャン、ビットマップスキャン、マージジョインなどのクエリを並列処理化
- 複数のノード消失に備えるための機能導入
- より安全なパスワードベースアクセスを実現するためのSCRAM認証機能
- マルチホストフェイルオーバー機能の改善
PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは必要に応じて複数回ベータ版の公開、準備リリースを公開し、2017年後半に「PostgreSQL 10」の正式版を公開することを予定している。