工業設計技術サービス事業を営むアビストは、オフィスの来訪客とやり取りする受付電話の機能を充実させた小型ロボット「アビテル」を発表した。来訪者の氏名や企業名、顔認証情報、来社履歴などを記録して、管理する機能を搭載している。あらかじめ予約登録をしておけば、来訪者がアビテルに自分の名前を伝える、またはタッチパネルに入力するだけで、担当者に内線がつながるという仕組みだ。
近年、人件費削減などの目的から、オフィスの受付を無人化し、電話機を設置するのみという企業が増えている。その場合、訪問先担当者の部署名がわからなかったり、内線番号がわからなかったりと、来訪者が受付で戸惑ってしまうことも少なくない。
しかし、アビテルを設置すれば、訪問先の担当部署や内線番号を忘れてしまったとしても、スムーズに連絡を取れるようになる。また、2度目以降の来訪であれば、来訪予定者の予約登録しなくても、前回と同じ部署の担当者へ内線がつながるようになっている。
さらに、来訪者の顔写真を事前に撮影しておけば、アビテルの前に立つだけで名前を特定。予約されていればその部署へ内線が届くようになる。
何より愛くるしい外見からは、無機質で味気ないオフィスの受付に、温かみと親近感を与えてくれる。
同製品はIP-PBXのほか、多くの企業で利用されているPBXに接続可能。価格は本体代が8万2,000円で、クラウド利用料が月々3,500円だ。