NECは17日、企業や官公庁の基幹業務を支えるプラットフォーム製品群の強化として、「NX7700xシリーズ」に高度なRAS機能をサポートするマルチノードサーバを2モデルを発表した。同日、対応したデータベースの基盤高速化ソリューションのラインアップも発表。「NX7700iシリーズ」の新製品も下半期より順次販売開始する予定だという。

NX7700x/A4012L-2D

新製品のマルチノードサーバは、オペレーティング環境としてLinux、VMwareおよびWindowsをサポートし、「Oracle Database Standaed Edition2」も利用可能な2Wayおよび1Wayサーバに投入することで、さまざまな規模の高信頼システムに対応する。さらに、「NX7700xシリーズ」を活用したソリューション基盤の強化や高可用Linuxプラットフォームへのマイグレーションサービスの提供により、将来を見据えた先進的なシステム基盤の構築を支援するという。

ともにインテルXeonプロセッサーを搭載し、「NX7700x/A4012L-2D」は2ソケットのサーバを最大2ノードまで、「同/A4012L-1D」は1ソケットのサーバを最大2ノードまで。また、独自のサービスプロセッサ技術とファームウェア技術で実現したRAS機能をサポートし、CPUのコアやメモリの障害予兆監視と自律的な予防保守やI/Oカード障害のエラーリカバリなど高可用・高信頼なシステムを実現した。さらに、最長10年の長期保守に対応したモデルや、CPUリソースの最適化が可能なモデルを用意し、システムの長期安定軌道を実現したという。販売価格は、どちらも税抜きで、「NX7700x/A4012L-2D」が3,555,000円程度、「同/A4012L-1D」が3,236,000円程度。

同時に、本シリーズの特長を活かしたデータベースの基盤高速化ソリューションのラインアップを強化する。オラクルの最新データベース「Oracle Database 12c R2」を活用した「NEC Oracle Database高速化ソリューション」や、「Microsoft SQL Server」を活用した「NEC Microsoft SQL Server 高速化ソリューション」を販売開始した。オールフラッシュストレージ(iStorage Mシリーズ)を採用し、最適化したベストプラクティス構成を提供することで、データベース新規ビジネスの迅速な立ち上げに貢献するという。

また、オペレーティング環境としてHP-UXをサポートする「NX7700iシリーズ」において、最新のインテル Itanium プロセッサー9700番台を搭載した新製品を2017年度下半期より順次販売開始する予定。