XYZプリンティングは、5月17日~19日まで東京ビッグサイトで開催されている「第8回教育ITソリューションEXPO(EDIX)」において、日本発売前のデスクトップ3Dプリンタ「ダヴィンチ Nano」を展示している。
「ダヴィンチ Nano」は、同社の熱溶解積層式3Dプリンタの中でも最も小型で、28(幅)×28(奥行)×30.3(高さ)cmというサイズが特徴となる。重量は5kg、最大造形サイズは12×12×12cmで、最小積層ピッチは0.1mm。素材はPLA樹脂に対応している。造形エリアにフタを設けることで、学校教育の現場では特に重視される安全性を確保すると共に、温度変化を抑えることで造形品質の安定化を図っている。
同社担当者によれば、3Dプリンタを導入した小学校から、1クラスに1台の稼働ではクラス全員の出力に長時間を要してしまうため、複数台を同時に稼働するニーズもあるという。そうした状況に、コンパクトで低価格な「ダヴィンチ Nano」は好適だと語っていた。販売時期および価格は決定していないものの、現状は2017年夏の発売、3万円台後半での市場展開を見込んでいる。
そのほか、同ブースでは5月8日に発売されたばかりの光造形式3Dプリンタ「ノーベル1.0A」(32万4000円)も展示。前機種から分解能(X/Y軸)が大きく向上(0.3mm→0.13mm)していることが最大の特徴となっており、こちらは大学の研究室や企業からの注目が高まっているということだ。