アライドテレシスは5月17日、同社のSDN/アプリケーション連携ソリューション「Secure Enterprise SDN(SES)」と、サイトー企画のメールソフト「秀丸メール」を連携し、新たなソリューションを提供すると発表した。
秀丸メールは、Windows OS上で動作するインターネット用電子メールソフト。秀丸メールには秀丸エディタ相当のエディタが組み込まれており、メールの編集や閲覧が、秀丸エディタと同じ感覚で操作できるほか、昨今では他メールソフトは、新機能開発を終了する状況下において、現在も新機能の組み込みやウィルス・スパムメールへの対応などを行っている。
SESは、SDN/OpenFlow技術をエンタープライズ市場に適応させ、企業向けアプリケーションとネットワークを連携/連動させることにより、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティの強化を実現するという。
すでに企業向け人事システム、IT資産管理システム、生体認証システム、標的型サイバー攻撃脅威検知システムと連携している。今回、秀丸メールとの連携により、セキュリティ管理者向けの制御指示操作性向上や、セキュリティアプリケーションとのSDN連携の可能性を拡大するメールインタフェースとして「セキュリティ管理者向けの制御指示操作ソリューション」と「セキュリティアプリケーション連携拡充ソリューション」を追加で拡充する。
セキュリティ管理者向けの制御指示操作ソリューションは、Secure Enterprise SDN コントローラー(AT-SESC) にログインしなくても、メールでIPアドレスやデバイスIDを指定し、通信遮断やVLAN隔離制御、制御指示の解除/復旧を行えるようになるほか、リモートやクラウドからでも場所を問わず制御指示を出すことを可能としている。
これにより、マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)のセキュリティーオペレーターや組織内のセキュリティ管理者への操作性向上を図ることができるという。
セキュリティアプリケーション連携拡充ソリューションは、これまでAT-SESCとのアプリケーション連携インタフェースは、主にSyslogでシステム連携していたが、Syslogに対応しているセキュリティアプリケーションは特定のシステムに限られている一方で、大半のセキュリティアプリケーションは管理者宛のアラームメールを送信することできる。
秀丸メールによるメッセージ変換仲介機能により、セキュリティアプリケーションはメールにより、AT-SESCと連携することを可能としている。両社は、6月から両ソリューションを順次提供していく方針だ。