関西電力(関電)は17日午後、高浜原発4号機(福井県・高浜町)を再稼働させた。これにより国内で稼働する原発は九州電力川内1、2号機(鹿児島県・久見崎町)、四国電力伊方3号機(愛媛県・伊方町)と合わせて4基となった。
高浜原発4号機は出力87万キロワットの加圧水型軽水炉で1985年運転開始。2011年3月11日の東京電力福島第1原発事故の後の同年7月に運転停止した。しかし関電は新しい原子力規制基準の審査に合格したとして昨年2月26日に再稼働させたものの3日後に電気系統のトラブルが起きて原子炉が緊急停止。翌3月には大津地裁が運転差し止めの仮処分を決定した。しかし大阪高裁は今年3月にこの決定を取り消したために関電が再稼動準備を進めていた。
関電は17日午前中に4号機の最終点検を実施し、同日午後5時ごろ原子炉を起動させた。順調に進めば6月中の営業運転開始を目指すという。4号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料も燃やすプルサーマル発電を行う。関電は6月に3号機の再稼動も予定しているほか、大飯原発3、4号機(福井県・おおい町)の再稼働も計画している。
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