ヴォーカーズは5月17日、「長く快適に働ける上場企業ランキング」を発表した。同ランキングは、「残業時間が月間平均40時間以下」の上場企業について、就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」の求人検索において最も使われている指標である待遇の満足度、人材の長期育成、風通しの良さのスコアをまとめたもの。
第1位は日本郵船となり、2位以降は旭化成、三井不動産、アステラス製薬、帝人となっている。トップ30には、インフラ系企業と製薬会社が多くランクインする結果となった。
「待遇の満足度」では、ランクインした企業の多くが、日本企業特有の年功序列型の給与システムを採用していることがわかったという。
「30歳で800万円、40歳で1000万円。完全な年功序列。40歳ごろまではほとんど同期で差がつかない(営業・男性・日本郵船」「30歳、年収1000万程度。賞与8カ月、各種手当などは一般的な一流企業の中でもトップレベル。年功序列制度のため、仕事の能力に差があってもそれほど差がつかない(営業・男性・三井不動産)」といったコメントが寄せられている。
「人材の長期育成」では、ランクインした企業の多くに充実した研修制度があること明らかになったという。
今回、イメージとして堅いと思われがちな大手企業が多くランクインしたが、「風通しの良さ」については、評価点の高さを裏付けるフラットな社風が多くの社員クチコミから見えてくるとしている。
「組織および企業文化としては大変風通しの良い会社であると感じている。理不尽な上下関係はなく、自分の裁量の中で自由に仕事を進めることができる(営業・男性・日本郵船)」「企業文化として特徴的な点は、さん付けで呼び合っている。偉い人たちともさん付けで呼ぶので、身近に感じることができる(課長代理・男性・旭化成)」といったコメントが寄せられている。