トレンドマイクロは5月16日、公式ブログにおいて、5月7日9時00分から5月16日9時00分までの間に、1万6436件のランサムウェア「WannaCry/Wcry」による国内への攻撃をブロックしたことを公表した。
同社のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」が集計したデータによると、同社が緊急事態と判断した5月12日21時42分(日本時間)の前後で着弾している攻撃の数が大きく異なることがわかったという。
英国など各国での被害が明らかになり始めた後から攻撃の数は急速に拡大し、5月12日21時42分から 5月15日9時00分までの間に確認・ブロックした攻撃は全世界で 9万2141件に上るという。日本でも同期間内に1万3645件の攻撃が確認されており、全体の割合では14.8%を占めているとのこと。
さらに、ブログ執筆時に追加で確認できたデータによると、5月15日9時00分から5月16日9時00分までの間にも、国内では2686件の攻撃が確認されており、5月7日9時00分から 5月16日9時00分までの9日間で合計1万6436件の攻撃が確認・ブロックされたことになる。
なお、この攻撃数は法人の場合はパソコンがネットワークに複数台ある場合も「1件」とカウントされるため、実際に攻撃を受けたパソコンの台数についてはここで公表している以上の数であることが推測されるとしている。