オートデスクは、米オートデスク インクがマイクロソフトの「Azure Batch Rendering Platform」上で、クラウドベースの最新レンダリングサービスのプレビュー提供を開始したことを発表した。利用には、従量課金と拡張機能のカスタマイズによる価格が設定される予定とのこと。
このたび米オートデスク インクが提供を開始したのは、マイクロソフトのレンダリングプラットフォームである「Azure Batch Rendering Platform」上に、Autodeskの3Dツール「Autodesk Maya」、「Autodesk 3ds Max」、「Arnold」からデータを直接送り、オンデマンドでレンダリング機能を利用できるサービス。
レンダリングは複雑で、プロセスの変化も考慮しなければならず、例えば ITインフラやパイプライン、データ管理、チーム規模、タイムライン、予算などの要素も検討する必要がある。
今回、Azure Batch Rendering Platformの対応により、信頼性が高いクラウド レンダリングを必要な容量だけ従量課金で利用することが可能となるため、コストを効率的に管理できるようになるうえ、複雑な IT インフラとライセンス管理も不要となる。
さらに、AzureのSDKも利用できるため、カスタムパイプラインの中でもレンダリングのワークフローを自動化することが可能となり、オープンソースで提供されているプラグインを利用することで、Maya、3ds Maxと直接連携させることができるという。
なお、現在Azure Batch Rendering PlatformのWEBサイト(英語)では、プレビュー版の登録受付を開始している。
米マイクロソフト Compute, Microsoft Azure 担当ディレクターCorey Sanders氏は、以下のように述べている。「Maya、Max、Arnold がMicrosoft Azure Batch と機能連携することで、クリエイティブ作業に集中でき、コンピューターの設定や運用、インフラ管理の負担から開放されます。そしてすべてのユーザーがボタン一つで広大なレンダリング機能を利用できるようになります。」