Monoプロジェクトは5月15日(米国時間)、「Mono 5.0 is out!|Mono」において、Monoの最新版となる「Mono 5.0.0」の公開を伝えた。MonoはMicrosoft .NET Frameworkのオープンソース実装。Microsoftのスポンサードのもとで開発が進められており、Windows以外のプラットフォームで.NETアプリケーションを動作させる際に利用できる。
「Mono 5.0.0」の主な特徴は次のとおり。
- C#7をサポートするRoslyn C#コンパイラの同梱
- 互換性確保のためにmsbuildおよびすでに非推となっているxbuildを同梱
- ガベージコレクタでの処理時間を軽減するために並列SGenガベージコレクタを有効化
- macOSにおけるHTTPS接続にAppleTLSスタックを導入
- .NET Class Libraryコンバージェンスの開発
- macOSパッケージにおけるlibjpegのアップデート
- Windows 64ビット版をサポート
- PowerPCのサポートを復帰
- 各種バグの修正
Monoを利用することで、Windowsプラットフォームのみならず、LinuxやmacOSなどのプラットフォームでも利用できるアプリケーションを開発することが可能。Microsoftはコアコンポーネントをオープンソース化するなど、Windowsプラットフォーム以外での実行環境の強化へ向けた取り組みを進めており、Monoは特にWindowsプラットフォーム以外のプラットフォームで.NET Frameworkを利用するためのキープラットフォームとなっている。