SCSKは5月12日、トイレの個室状況を自席PCやスマートフォンから確認できるWebシステム「LeadRest(リード レスト)」を、2017年5月12日から提供を開始すると発表した。すでに3月から都内の自社オフィス2棟(計42カ所)に導入しており、今後もオフィスビルや業務施設に向けに提供していくという。

サービスの概要

同社が入居するオフィスビル内の特定の時間帯・フロアで個室トイレの利用が集中することにより、待ち時間が発生していることに着目。同システムは、各トイレに設置した開閉センサーにより各フロア、各トイレエリアのトイレ空き状況を事跡のPCや各自のスマートフォンから確認することができる。

センサ設置例(トイレ個室ドア上部)

Wi-Fiゲートウェイ設置例

利用者は、リアルタイムでトイレの空き状況を把握することができ、効率的な利用を可能としている。また、管理画面においては、エリア別・フロア別の利用時間や稼働率を参照し、利用状況の傾向分析を行い、増設など運用改善の検討指標とすることができるという。

トイレエリアの追加、トイレの追加、センサーの再設定などを画面から簡単に行えるほか、在室状況を照会する際にパスワード認証を設定することにより、閲覧者を制限できる。トイレの在室状況を照会する画面では、異性のトイレ在室状況を確認できないよう、性別選択時にパスワード認証を設定することも可能で、プライバシーの保護を考慮している。

さらに、パッケージ商品のため短期間での導入を実現し、機器設置と設定のみでシステムを使用することができるほか、物理サーバのほかにクラウドサーバを用意しており、環境に合わせた利用を可能としている。

今後、同社はデータを可視化するIoTサービスを展開していくため、開閉センサーのほかに人感センサーを用いた会議室の使用状況管理や座席の在席情報管理など、リモートワークやフリーアドレスなど多様な働き方、フレキシブルワークスタイルへの順応を実現するサービスを提供していく方針だ。