日本ウインドサーフィン協会、富士通、ラピスセミコンダクタは5月10日、IoTによりウインドサーフィン選手のセーリングスキル向上を目的とした実証実験を2017年5月11日から9月30日の約5カ月間実施すると発表した。

実証実験では、ラピスセミコンダクタが開発した、ウインドサーフィンのセールにGPS情報と9軸センサー情報(加速度、ジャイロスコープ、地磁気)を同時に記録できる装置を取り付け、収集したデータを富士通のクラウドサービスで解析し、セールの動きを3Dモデルやグラフで可視化する。

3Dモデルやグラフでの可視化画面

これにより、セール操作をデータで把握することができ、選手は上位選手とのデータ比較から、動きの違いを3Dモデルや数値で確認することで、自らのセーリングの改善点の検証が可能になるとしている。

5月11日~16日に開催される「Fly! ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」にてデモ展示、6月初旬に実証対象選手に向けた実証実験を開始し、9月30日に実証結果を検証する予定。

同活動は「Project Windsurfing Lab」という名称の下、取り組みを推進し、まずは、日本ウインドサーフィン協会の会員から実証対象選手を募り、選手やコーチがトレーニングで活用していくことや、日本ウインドサーフィン協会協賛大会での体験会などを通して、日本のウインドサーフィンレベルの底上げや普及を図っていくとしている。