ストラタシス・ジャパンは10日、少量の連続生産のために設計されたマルチセル方式のアディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォーム「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」を発表した。
「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」は、 複数の3Dプリントセルが同時に稼働するモジュール構造のユニットから構成され、クラウドベースのアーキテクチャにより集中的に稼働される。 アディティブ・マニュファクチャリングの処理能力を高めるため、オペレーターによる介入を最低限に抑えつつ、パーツを連続的に製造し、 完成したパーツを自動的に排出して新しい生産を開始するよう設計されているという。
各3Dプリントセルは、 マス・カスタマイゼーションを要するプロジェクトに対応できるよう、 それぞれ異なったジョブの生産が可能となっている。 必要に応じてセルを追加することで生産能力を高められる、拡張性のあるプラットフォームとなっている。
自動化されたキュー管理、負荷分散、および冗長性を備えたアーキテクチャによってジョブは自動的に利用可能なプリントセルに送られ、処理能力はさらに高速化する。いずれか1台のプリントセルに障害が発生した場合は、そのジョブは次の利用可能なセルに自動的に送られるという。
ターゲットとなるアプリケーションには、ツールを必要としない生産と在庫ゼロのサプライチェーンが役に立つ教育向けラピッドプロトタイピングのラボや環境が含まれるということだ。
同社はこの「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」を、米国ピッツバーグで開催されている年次イベント「RAPID + TCT Show」において、現地時間5月8日より、ブース番号1513で展示している。なお、提供開始時期は未定とのこと。