富士通クラウドテクノロジーズは5月10日、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」にて、東西日本や北米など、物理的に離れたリージョンを同一ネットワークで利用できる「ニフティクラウド インターコネクト」構想を発表した。
「ニフティクラウド」では、サーバを収容するラックや電源、ストレージなどが物理的に分離されている単位を「ゾーン」、地域ごとのゾーンの集合体を「リージョン」と呼んでおり、リージョンは大きく分けて東日本(east)、西日本(west)、北米(us-east)の3つの地域に展開している。
同社は「ニフティクラウド インターコネクト」構想を実現する機能を順次提供していくとし、その第1弾として、異なるゾーン同士をプライベート接続できる機能「ゾーンコネクト」を、東日本リージョンの「east-1」にて2017年6月7日から提供開始する。
これまでも、インターネット経由あるいはVPNや専用線を用いて、異なるゾーンまたはリージョン間を論理的に接続することは可能だったが、すべてのリージョンを同一ネットワークで利用できる「ニフティクラウド インターコネクト」により、稼働中のサーバのリージョン間移動や、異なるリージョンを同一のセキュリティポリシーで管理するといった使い方が容易に実現可能となり、システムの信頼性を向上させられるとしている。
「ゾーンコネクト」の対象ゾーンは、東日本リージョン「east-1」の全ゾーン(east-11、east-12、east-13、east-14)。利用料金は月額1万円(税別)/プライベートLANとなっている。