古河電工と富士通は5月9日、情報システム業務において提携し、古河電工グループの古河インフォメーション・テクノロジー(FITEC)の発行済株式の51%を富士通が取得することで合意した。古河電工と富士通は、2017年10月からFITECの共同運営を開始する。

古河電工は今回の提携を通じて、同社グループの情報システム機能を担うFITECのIT人財の育成を強化しつつ、IoTやAIなどの最新技術を利用し、競争力のあるものづくりの実現を目指す。また、情報セキュリティ対策や基幹業務の効率化など、グループ経営を強化するITガバナンスへの取り組みを加速させる。

一方、富士通はFITECの共同運営を通じて古河電工との関係強化を図り、古河電工のITシステムを統合的に支えていくとともに、古河電工のものづくり分野におけるITスキルや業務ノウハウを習得し、富士通の製造業向けソリューションの強化を推進する。

FITECは今回の提携により、これまで培ってきた古河電工グループ向けの業務ノウハウに加え、富士通から技術力やソリューション力を習得することで、古河電工グループをはじめ、多くの顧客に対して情報システム・サービスの品質向上と事業貢献の拡大を図るという。