米Facebookが5月3日 (現地時間)に発表した2017年度第1四半期 (2017年1月~3月)決算によると、マンスリーアクティブユーザー数 (MAU)が19億人を突破した。3日時点のWorldmetersの推定世界人口は75億人200万人であり、FacebookのMAUがついに1/4を超えた。MAUは1カ月に1回以上利用したユーザー数である。Worldmetersは、国連、国連食糧農業機関 (FAO)、世界保健機関 (WHO)、国際通貨基金 (IMF)などのデータから、世界の様々な統計情報の推定値をリアルタイムで提供している。
3月31日時点のMAUは19億3600万人で前年同期比17%増、前期比4%増だった。このペースの成長が続くと、4~6月期に20億人を超えることになる。地域別では、北米と欧州が前期比1%増だったが、アジア太平洋が同6%増、残りの地域が同4%増と、北米および欧州以外の地域で成長している。CEOのMark Zuckerberg氏は「力強いグローバルコミュニティをサポートするツールの構築を継続していく」とコメントしている。ディリーアクティブユーザー数 (DAU)は12億8400万人、前年同期比18%増、前期比5%増だった。
3月期の売上高は80億3200万ドルで前年同期比49%増。そのうちの98%に相当する78億5700万ドルが広告からの売上だった。そしてモバイル広告が広告売上高の約85%を占めた。
Facebookはまた、自殺や人を殺害する様子などショッキングな事件の映像がFacebookでライブ配信されることが続いている問題に関して、現在世界で4500人のコミュニティオペレーション・チームを2018年末までに7500人に拡大する計画を発表した。同チームは、週に数百万規模で寄せられるレポートに対処し、サービス規範に基づいて残虐なコンテンツや不適切なコンテンツを削除している。レビュワーの増員に加えて、レポートの手順を簡素化するなど安全性のためのツールを改善し、不適切な投稿により迅速かつ正確に対処できる態勢を整える。Zuckerberg氏の投稿によると、先週、自殺しそうなライブ配信のレポートを受けたコミュニティオペレーション・チームが状況を確認してすぐに法執行機関に連絡し、配信者の自傷を未然に防ぐことができたという。