ソリトンシステムズは4月28日、スマホ、タブレット、Windows PC、Mac、いずれでも利用できる、セキュリティとプロダクティビティで働き方改革を支援するワークスペースプラットフォームとして「ClearDeck」を、5月から販売を開始すると発表した。ClearDeckは、クラウドサービスとして提供され、まずは日本・欧州でサービスを開始し、順次、全世界へ提供範囲を拡大する予定だ。
新プラットフォームは、1つのセキュアなアプリケーションとしてAndroid、iOS、Windows、macOSのマルチOSに対応。各種のクラウドサービスと連携して使用可能で、個人の生産性を向上させることで、働き方改革を支援するとしている。主な特徴として「セキュリティ」「プロダクティビティ/個人の生産性向上」「マルチプラットフォーム」の3点を挙げている。
セキュリティでは、マルチOS対応のセキュアコンテナによるビジネスデータの情報漏えいを防止するほか、コンテナ内のデータは暗号化されるためコンテナ外からのアクセス禁止、二要素認証でデバイスとユーザーの認証を強化、デバイス上にデータを残すことも残さないこともでき、企業のポリシーに合わせてセキュリティと利便性のバランスを選択することが可能。また、管理者またはユーザーは遠隔操作ですべてのデータを消去可能、クラウド上のデータも暗号化することで、サイバー攻撃からのリスクに対処できるといった特徴を持つ。
プロダクティビティ/個人の生産性向上に関しては、Office365、Salesforce、Boxの機能を利用し、統合、連携が可能なことに加え、新プラットフォームの「Inbox」にはメールだけでなく、メモやスケジュール通知、Salesforceのアクティビティなどをまとめて表示することができる。
さらに、アクション項目について「何を」「いつまでに」「どこで」処理すべきか「ToDo」として登録が可能、タスクの完了をクリックまたはアーカイブへ移すだけで業務を管理し、個人の生産性向上が図れ、「フォルダー」からのBox上のファイル参照、ブラウザの「お気に入り」から社内システムへのアクセスも可能などの特徴を持ち、今後はG Suite、Sansan、Evernote、Cybozu.comなどへ連携の拡大を予定している。
マルチプラットフォームについては、スマホ、タブレット、ノートPC、デスクトップPCにおいて、画面サイズによらず共通のユーザーインタフェースが利用可能なほか、デバイスやOSに依存せず、セキュリティポリシーを統一し、導入や運用の負担を軽減。セキュアコンテナによりBYOD時にも会社データとプライベートデータを完全分離することで、MDMに依存することなく、安全に利用を可能としている。
加えて、クラウド基盤としてAzureを採用することで、Dockerコンテナ技術を用いて小規模から大規模までスケーラブルな環境の展開が可能だという。
価格は、いずれも税別で10ユーザーの場合が月額1000円/ユーザー(1ユーザーは5デバイスまで利用可能)、1000ユーザーの場合が同650円/ユーザー(同)。