日本ヒューレット・パッカード(HPE)は4月27日、企業向けシステムのハイブリッドIT化を促進するためとして、同社のオンプレミスITプラットフォームにNTTコミュニケーションズ(NTT Com)のクラウド・サービスである「Enterprise Cloud」を組み合わせたハイブリッドITソリューションを提供開始すると発表した。
今回、ユーザー企業のハイブリッド・クラウドへのニーズに対し、HPEがNTT ComのEnterprise Cloudを提供すると同時に、ユーザー企業のオンプレミス環境のニーズに対しても、HPEのオンプレミスで提供する従量課金型のサービスである「HPEフレキシブルキャパシティ(FC)」により、オンプレミス環境へクラウドライクなITの提供を実現する。
また、ハイブリッドIT環境で、オンプレミスとクラウドの両環境上にPaaS/コンテナを実装し、アプリケーションの可搬性を高めることで、柔軟なシステム構成を組むことが可能になるという。
さらに、オンプレミスとクラウドのハイブリッドIT環境をサポートする保守サービスや契約窓口の一本化を通じ、運用・コストの可視化も推進する。
例えば、オンプレミスで構築したシステムの負荷が増大した時にパブリック・クラウドを利用するような場合に、オンプレミス環境も従量課金型であるFCで提供することで、システムの柔軟性とコストの最適化を実現するとしている。
ユーザー企業は、ユーザー要求や市場状況に応じて利用した実際の使用量のみの支払いが可能となるため、オンプレミスとパブリック・クラウドそれぞれのメリットを兼ね備えた、高い俊敏性を持つ新しい形のサービスとのこと。 なお、同サービスでは一定の月額基本使用量を設定するという。