オートデスクは27日より、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMソフトウェアの新バージョンを発売した。
今回リリースされた新バージョンでは、建築/土木インフラ業界の広範な業務ワークフローにBIM/CIMを適用しながら、同社が従来から注力している「Integrated BIM」を基盤として企画、設計、施工、維持管理を効率的に行えるよう、業務の生産性をさらに向上させる新機能を搭載した。
中でも、意匠・構造・設備設計向けBIMソフトウェア「Autodesk Revit 2018」(30万5000円)では、階段作成の機能を追加。複数の階層にわたる一括作成を、「踊り場を基準」と「レベルを基準」へと変更可能になった。
Autodesk ReCap Pro 2018 RealView内にNavisworksファイルを置いた画面イメージ |
Autodesk Navisworks IFCリーダーに[Revit IFC]オプションを追加した画面イメージ |
このほか、新バージョンが登場したのは以下の製品群。製品ごとに発売日は異なるが、27日発売、あるいはすでに発売されている。
BIM/CIM
・建築、土木・インフラ業界向けの総合BIM/CIMパッケージ「Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection」(41万円)
Revit/Auto CAD
・簡易版Revit「Autodesk Revit LT 2018」(6万6,000円)
・汎用2D/3D CADソフト「Autodesk AutoCAD 2018」(15万7,000円)
・汎用2D作図CADソフト「Autodesk AutoCAD LT 2018」(4万2,000円※アドバンスサポートの場合)
プロジェクトレビュー
・プロジェクトレビューソフト「Autodesk Navisworks Simulate 2018」(12万8,000円)
・Simulateの機能+干渉チェック可能なソフト「Autodesk Navisworks Manage 2018」(31万6,000円)
新機能・変更点:オートデスク2018バージョン製品に対応/IFCリーダーに[Revit IFC]オプションを追加、IFCファイル読み込み品質を工場/[ロード時に最適化]オプション追加、パフォーマンス改善
土木・都市開発関連
・CIM統合モデル作成ソフト「Autodesk InfraWorks 2018」(24万1,000円※アドバンスサポートの場合)
新機能・変更点:従来から対応していたファイル形式「 LandXML」と「IFC」に加えて2018 DWGにも対応/点群データから地形や樹木、信号などさまざまなフィーチャーを自動判別する機能を向上(2017年後半に搭載済み)、道路、橋梁などの設計機能を向上し、Civil 3DからInfraWorksのデータを開いたり、Revitのデータに書き出すなどが可能に/機械系3D CAD「Autodesk Inventor」で作成された橋台、橋脚などの橋梁構造物のパラメトリックモデルを取込可能に
・土木設計に特化した CADソフト「Autodesk AutoCAD Civil 3D 2018」(32万1,000円)
新機能・変更点:複雑な線形、土工状地モデルを自動生成・編集する機能強化/国土技術政策総合研究所「LandXML 1.2に準じた に準じた3次元設計データ交換標準(案)の Ver1.1」について「Autodesk CALS Tools」と連携させるこにより出入力機能を強化(7月に 対応予定)
ReCap
・リアリティ コンピューティング ツール「Autodesk ReCap」(無償)
・3Dデータ作成リアリティ コンピューティング ツール「Autodesk ReCap Pro 2018」(4万6,000円)
新機能・変更点:無償版の「 ReCap 360」は「 ReCap」に、有償版の「 ReCap 360 Pro」は「 ReCap Pro」に名称を変更/点群のレジストーションおよび結合機能を拡張し、作業効率向上/RealView内に Navisworksファイルを設置可能に(Proのみ)
※製品価格はシングルユーザー/1年間サブスクリプション/ベーシックサポートの場合(例外は価格欄に注記)