ネットギアジャパンは4月26日、ブラウザーからすべての設定が行えるPoE+ 30W給電対応スマートスイッチ・シリーズに、新たに3機種を追加し販売を開始した。
販売を開始するのは、1000BASE-T ポートが16ポートの「GS418TPP」、8ポートの「GS510TPP」 と「GS510TLP」の3機種。
3機種はいずれも、IPv4ならびにIPv6のスタティックルーティングが可能なレイヤー2 プラススイッチで、静的経路(スタティックルート)を設定することで、ルーティングが可能となる。また、自身に設定したVLAN間のルーティングも可能。
VLAN機能は、基本的なポートVLAN、802.1Q タグVLANに加え、プロトコルVLAN、MACアドレスVLAN、プライベートVLANに対応。電力を供給しているIP電話機からの発呼、通話パケット(SIP、H.323、SCCP、電話機のOUI)にもとづいてVoIP 用のVLANを自動的に作成、高い優先度で処理することができ(Auto-VoIP、Auto-Voice VLAN)、同様に、IPカメラからの動画データ用のVLANを自動的に作成することもできる(Auto-Video VLAN)。
そのほか、スマートスイッチのACL(Access Control List)とQoS(Quality of Service)機能は、レイヤー2、レイヤー3(IPv4/ IPv6)、レイヤー4 のヘッダー情報にもとづいてパケットを特定し、通信の許可/禁止を設定、優先順位を操作することが可能。
「GS418TPP」は、 1000BASE-Tポート×16、SFPスロット×2で、PoE給電能力は240W。価格は92000円(税別)。
「GS510TPP」は、 1000BASE-Tポート×8、SFPスロット×2で、PoE給電能力は190W。価格は64000円(税別)。
「GS510TLP」は、 1000BASE-Tポート×8、 SFPスロット×2で、PoE給電能力は75W。価格は92000円(税別)。
3機種はいずれも、19インチラックへ収容するためのラックマウントキットが標準で付属し、加えて「GS418TPP」は、NETGEARの提唱するVirtually Anywhere対応のイージーマウントシステムに対応しており、壁面、柱やポールへ固定することで、PoEの電力供給が必要な無線LANアクセスポイントの近くに設置することができる。
また、「GS510TLP」は、冷却ファンなしで動作することを可能としたファンレス静音設計のため、動作音の気になる病院やホテルなどの宿泊施設、店舗の無線LANアクセスポイントやIPカメラへの電力供給に適しているという。