三井情報(MKI)は4月21日、2017年4月1日付で「デジタルトランスフォーメーションセンター」を組織したと発表した。

MKIは、IoTサービスやデータ分析ソリューションの提供を行ってきたが、社内の複数部門に跨っていたデジタルテクノロジーに関する人員・知見を集約し、あらゆるリソースを集中して体制強化を実現すべく、今回の新組織設置を決定した。

新組織は先端デジタルテクノロジーに関する研究開発を担うR&D部と、IoTやエネルギーマネジメント、そのほかデータアナリティクスに関する現場実装部隊であるIoT技術部から構成。

両組織は各案件で連携して、デジタルトランスフォーメーションの実現に取り組む。これらの研究・開発は、コンサルティングサービスやワークショップ・ビジネスモデル/テクノロジートライアルを通じ、顧客の新たなビジネス創出に活用する。

IoT部門では、稼働状況や生産工程をリアルタイムに把握・分析できる独自ソフトウェア「TOPCIM」の技術を活用し、エネルギーマネジメントや太陽光発電所向け監視サービスなど、さまざまなIoTサービスの提供を行っていく。今後は、より多様化・分散した設備に対するエネルギーコントロール、エッジコンピューティング技術の導入、クラウド型分析基盤への移行など、顧客のメリット実現に繋がるスピーディな技術進化を進める。

データ分析分野では、従前からもデータ分析ソリューションや需要予測/自動発注ソリューションなど、複数のデータアナリティクス・ソリューションの提供を行ってきた。2017年は、ビッグデータ分析サービスを提供する英国のBlack Swan Data Ltdと提携し、商品開発の支援や広告予算の最適化など、ビジネスを幅広く支援する分析プラットフォームの開発を行う。