ダイアログ・セミコンダクターは4月20日、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、およびマルチセルLi-ionバッテリアプリケーション用の、高集積パワーマネジメントIC(PMIC)「DA6102」を発表した。本製品の高い効率レベルは競合ソリューションを上回るといい、バッテリの節電を強化することによって、2S Li-ionアプリケーションの動作時間を延長し、スペースに制約があり筐体内に密閉される民生機器の発熱を軽減する。
本製品は、2つのバックレギュレータ、1つのバックブーストレギュレータ、1つの大電流バックコントローラ、および2つの常時オンLDOを備える。極めて低RDSonのFETにより、バックおよびバックブーストレギュレーションにおいて最大94%という業界トップクラスの効率を実現する。また、PCBサイズおよび外付け部品の数と高さを最小限に抑え、競合ソリューションの50%という優れた省スペース化を提供する。I2Cインタフェースにより、出力電圧、スイッチング周波数、電源シーケンス、および接続保護の柔軟性と設定の容易さを実現。OTPによる設定も可能で、出力電圧と起動シーケンスを簡単に設定できる。
ダイアログのASSPモバイルシステム担当バイス・プレジデントであるポール・ウィーラー氏は本製品について、「すでに業界の大手OEM各社に採用されており、2017年後半に量産を開始する予定。パワー標準製品のラインナップを拡張し、ダイアログのPMICテクノロジーを、現在20%以上の市場シェアを占めているスマートフォンから新しい市場へと展開することを重視していく。」と述べている。