「kintone」公式サイト

サイボウズが提供するデータベース型ビジネスアプリプラットフォーム「kintone」は、ノンプログラミングでも実用的な業務アプリを構築できる。ストアには数多くのアプリが並び、JavaScriptやAPI連携などカスタマイズにも対応、同社クラウドプラットフォームcybouz.com上で提供されるサービスだ。

富士フイルムグループの富士ゼロックスは、同社独自の業務ノウハウをこのkintoneのテンプレートとして提供し、中小規模事業所中心とした業務効率化を支援する。提供されるソリューションは「問い合わせ管理ソリューション」と「購買見える化ソリューション」の2つ。

カスタマーサポート部門など問い合わせに対応する部門では過去の問い合わせ履歴や対応状況が管理・共有されないことで、多くの時間を費やすケースやクレームへと発展するケースもあるという。富士ゼロックスが持つカスタマーサポート部門の取り組みから得られた"対応履歴の管理/共有""対応状況の見える化""対応品質の均一化"という、問い合わせ管理業務に必要なエッセンスが「kintone」を活用したソリューションとして提供される。

問い合わせ管理ソリューション(サービス公式サイトより)

また、「購買見える化ソリューション」は同社が2009年に取り組んだ間接材購買の改革を参考にしたもので、購買プロセスの管理や申請から検収までの業務フローを構築、"購買プロセスの見える化""購買コストの見える化""購買ルールの徹底"を実現、外出先からのモバイルでの購買業務の申請/承認も可能にする。

「購買見える化ソリューション」(サービス公式サイトより)

同社は、業務効率化や働き方改革のために様々なクラウドサービスが提供されているが、充実した業務フローを提供する高額なサービスと業務に適用するには自社で設定の多くを行う安価なサービスに二分されていると現状を分析しており、専任のICT担当者がいない中小規模事業所が手軽に導入できるサービスがまだ多くない、とクラウドサービス型業務ソリューションを強化する背景も発表している。