日本ヒューレット・パッカードは4月19日、IT運用管理製品「HPE IT Operations Management(ITOM)」をコンテナ化したバージョンを発表した。

今回、「Hybrid Cloud Management」、「Data Center Automation」、「Operations Bridge」、および「IT Service Management Automation」からなる4種類のスイートは、DockerとKubernetesからオープンソースのコンテナ技術を組み込んで提供される。

「Hybrid Cloud Management」は、アプリケーションパイプライン自動化とコンプライアンス機能により、ハイブリッドおよびマルチクラウドの環境を管理する。新バージョンでは、コンテナベースのアプリケーションのサービス設計とデプロイメントが可能となり、すぐに使用可能な状態での開発テスト環境、および迅速なアプリケーションリリースが含まれる。

「Data Center Automation」 は調達、パッチ、およびコンプライアンス機能のタスクを自動化し、そのプロセスについてオーケストレーションを行う。新バージョンでは、コンテナ、ハードウェア、およびホストオペレーティングシステムのプロビジョニングをコンプライアンス機能とともに提供する。

「Operations Bridge」は既存のツールと統合することにより、イベント削減の自動化、原因特定、およびビジネスサービスのモデル構築を行う。新バージョンは、コンテナインフラストラクチャとアプリケーションの監視およびトラブルシューティングにも対応し、運用チームのスピードと応答性改善に貢献する。

「IT Service Management Automation」は、IT運用に関わる発注、管理、およびメンテナンスを簡素化する。新バージョンでは分析に基づくサービス管理と共に、コンテナベースのアプリケーションをサポートする自動化されたディスカバリーと構成管理も提供する。

「コンテナ・デプロイメント・ファウンデーション」をベースとした、「IT Service Management Automation」、「Operations Bridge」、「Data Center Automation」、および「Hybrid Cloud Management」は同日から提供され、四半期ごとにアップデートが提供される予定。当初は英語版として提供され、日本語版は四半期ごとのアップデートで順次対応予定とのこと。