一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」は18日、優れた女性科学者に毎年贈る「猿橋賞」を今年は遠い宇宙から飛来した高エネルギーの素粒子ニュートリノを南極で検出することに成功した千葉大学の石原安野(いしはら あや)准教授(42)に授与すると発表した。
授賞理由は「アイスキューブ実験による超高エネルギー宇宙線起源の研究」の成果。同会によると、石原さんは、南極点の1立方キロメートルの深氷床を利用する国際共同ニュートリノ観測装置「アイスキューブ」での実験に参加し、2012年に遠い宇宙から飛来し、高いエネルギーを持ったニュートリノを世界で初めて検出。その後も宇宙ニュートリノの研究を精力的に推進してこの研究分野に新たな知見を加えていることなどが評価されたという。
石原さんは静岡県出身。東京理科大学を卒業後米テキサス大学に留学、同大学で博士号を取得した。贈呈式と受賞記念講演は5月27日に都内で開かれる。猿橋賞は今年で37回目。
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