AOSモバイルとファインデックスは4月17日、AOSモバイルのビジネスチャットソリューション「InCircle」とファインデックスの汎用画像診断用閲覧システム「ProRad Web」を連携し、「緊急時画像参照ソリューション」としての機能強化すると発表した。

「InCircle」は、仕事に適した画面表示で利用できるビジネスチャット。企業の情報漏えい調査(デジタル・フォレンジック調査)技術から生まれた製品。シンプルで直感的に使えるインタフェースと、高度なセキュリティ機能、ローコストでオンプレミスにも対応し、新聞社、金融機関、メーカー、チェーンストア、警備、ゼネコン、医療など、幅広い業界で導入されている。

「ProRad Web」は、院内外における画像閲覧をサポートするクラウドサービス。医師は連絡を受けてすぐにスマートフォンやタブレットでCTやMRIなどの検査画像を閲覧し、院内のスタッフへ指示を出すといった緊急時のコンサルテーションを行える。通信面などの安全性にも考慮しているため、院外においても安心して利用できる。

昨今、慢性的な医師不足や過重労働が問題となっているが、医療現場では緊急の判断や処置を求められることが多く、患者を受け持つ医師や画像診断専門医に課される負担は非常に大きなものとなっている。

しかし、CTやMRIなどの検査画像を参照するための専用ビューアが無い院外において、患者の状態を安全かつ適切に把握することは難しく、結果として医師は長時間病院に拘束されるケースが多々あった。

今回の連携により、ProRad WebをInCircleの医療ボット院外であっても、安全に素早く呼び出すことが可能になる。それにより、ProRad Webが従来持つ、電子カルテなどの病院情報システム(HIS)や、医療用画像管理システム(PACS)などの院内システムに加えて、院外においてもスムーズに医用画像の閲覧やメッセージ共有が行える仕組みを実現。医師の不足を、医療サービスの効率を上げることでサポートできるという。

AOSモバイルは今後、InCircleを全国の医療機関に対しても積極的に展開していくとしている。