ブロックチェーン推進協会(BCCC)は4月10日、日本円との為替が安定して運用されることで将来的に実ビジネスでの使用に耐えうる仮想通貨とすることを企図した、ブロックチェーンにより実装されたデジタルトークン「Zen」の社会実験を2017年5月15日から開始する予定だと発表した。
「Yen」の一歩先を行く仮想通貨として名付けられた「Zen」(シンボル:JPYZ)は、従来の仮想通貨のようにインターネット上で取引を行うことができ、かつ、日本円と高い為替連動性を保持するものとして利用することができる仮想通貨となることを企図したデジタルトークンとなる。
社会実験のスケジュールとして、第1フェーズは2017年4月から9月の半年間と設定し、この期間はZenを取り扱うことのできる企業はBCCC会員企業のみ(2017年4月10日現在138社)に限定する。
第1フェーズにおいて、Zenの発行を受けて使うことができる企業は、BCCCの会員企業のみで、BCCCの会員企業が提供する製品やサービス以外にZenを利用することはできない。
また、クローズドな環境におけるZenの流通を促進するため、参加企業間の決済はできるだけZenを用いて、例えば、「ブロックチェーン大学校」の授業料は、Zenのみで支払うことができることとする。
第2フェーズでは、第1フェーズでの実験結果を踏まえて必要な改善を行い、より幅広い用途・領域、対象企業もBCCC会員以外にも広げた社会実験を展開する構想となる。
「Zen」の発行者」はBCCC事務局:インフォテリア、「Zen発行業務の取扱者、Zen交換・取引仲介者」はテックビューロとカレンシーポート、「Zen発行先」はBCCC会員企業のうち本社会実験への参加を表明したものとなる。
同社会実験に関する事前説明会を4月14日に開催し、参加する企業(BCCC加盟企業に限定)の第1次募集を4月17日より受付を開始する。