Microsoftは4月5日(現地時間)、.NET Frameworkをバージョン4.7に更新したことを公式ブログで明らかにした。.NET FrameworkはWindows 10バージョン1703(Creators Update)や同社の統合開発環境であるVisual Studio 2017に含まれている。利用者からの入力を要求するWindowsフォームを利用したアプリケーションの高DPI対応や、WPF(Windows Presentation Foundation)製アプリケーションのタッチUI対応、暗号化機能の強化など変更やパフォーマンスの改善が行われた。すべての変更点はリリースノートで確認できる。
また、Microsoftは.NET Frameworkドキュメントの大幅な改良を行っていることを明らかにした。docs.microsoft.com上で公開しているドキュメントの内容もバージョン4.7に合わせて更新し、2017年後半を目標に可読性の改善を行う予定だという。これまで公開していたMSDN上のドキュメントも合わせて、docs.microsoft.comにリダイレクトされる。
.NET Framework 4.7を利用してアプリケーションを開発するには、Windows 10 バージョン1703やVisual Studio 2017への更新が必要だが、対応OSにはWindows 10バージョン1607(Anniversary Update)、Windows 8.1/7 SP1/Windows Server 2016/2012 R2/2012/2008 R2 SP1が含まれる。これは.NET Framework 4.6.2と同様だ。なお、Microsoftのアプリケーション開発・実行環境である.NET Frameworkのバージョンアップは、2016年8月リリースの「4.6.2」以来となる。
阿久津良和(Cactus)