バッファローは4月5日、規格値で最大10Gbpsの高速転送に対応するという法人向けNAS「テラステーション 5010シリーズ」に、SSDを採用した高速・耐振動モデルとして「TS5210DFシリーズ」を追加した。価格は、512GBモデルが9万9800円(税別)、2TBモデルが19万8000円(同)。いずれも出荷開始は2017年4月下旬を予定している。なお、同シリーズに合わせて、交換用SSDである「OP-SSDシリーズ」を発売した。
新製品は、10GbE標準搭載に加えてSSDの採用で読み込み・書き込み速度を高めた法人向けNAS。搭載メディアにSSDを採用することで耐振動性能を向上しており、可搬性が高く振動のある環境への設置も可能だという。
工事現場近くの仮設事務所や船舶内、鉄道車両内などの場所で、監視カメラや各種センサー、運行記録など保存するファイル・サーバなどの用途に適している。また、HDD搭載モデル(TS5210DNシリーズ)と比べて消費電力を約63%削減したという。
CPUにAnnapurna Labs Alpine AL314クアッドコア・プロセッサを採用、また4GBのECCメモリーを搭載し、「システムファームウェア二重化構造」を採用したことで、万一のファームウェア障害の際に迅速に復旧できるとしている。
加えて、SSDや製品本体のエラー情報、障害の早期発見・故障予測などをメールで知らせるメール通知機能や、SNMP v3への対応により障害発生時の早期復旧が可能。「BS-XP20シリーズ」など10GbE対応スイッチとの組み合わせで、同製品をファイルサーバとして利用する際の読み込み・書き込み速度は、HDD搭載モデル(TS5210DNシリーズ)の2倍以上の転送速度を実現したという。
また、IEEE 802.3bz(2.5/5GBASE-T)に対応し、Cat6またはCat5e規格のLANケーブルを敷設している環境においても、BS-MP20シリーズなどの2.5/5GBASE-T対応スイッチへの変更により規格値で2.5Gbps及び5Gbpsでの通信が可能。
なお、同シリーズに合わせて、交換用SSDである「OP-SSDシリーズ」を発売し、価格は256GBタイプが4万円(税別)、1TBタイプが8万円(同)。出荷予定はいずれも2017年4月下旬を予定している。