Microsoftは3月30日(現地時間)、各OS上で動作するリモートデスクトップクライアントがバージョンアップしたことを、公式ブログで発表した。Windows 10やWindows 10 Mobileなどを含むWindows 10版、macOS版、iOS版、macOS Beta版、Android版を各サイトからダウンロードできる。
まず、Windows 10版では複数の同時セッション接続に対応し、各PCへのリモートデスクトップ接続を必要に応じて切り替えられるようになった。また、ウィンドウモードで接続する際は、リモートアプリケーションの操作性を向上させている。複数のPCを管理するIT管理者には有用な機能となるだろう。
接続情報は対話型ページである「Connection Center」に保存されるが、その際は独自グループを作成できるようになった。Microsoftは単なるアルファベット順に接続情報を並べるよりも便利だとアピールしている。
次にmacOS版はマルチディスプレイ環境で使用する際の動作を改善し、Connection Centerからアクセントカラーを削除することで、アプリケーションの動作を軽減している。また、iOS 10版では接続情報の検索をSpotlightから行えるようになった。
Android版はポートレート(縦画面)モードに対応し、Windows 8.1以上のOSが接続先の場合は、動的に接続先の解像度が追従する。ただし、接続先PCのOSがWindows 8以前の場合、最新のRDPプロトコルに対応していないため、今回のリモートデスクトップクライアント更新による恩恵はない。
なお、Android版はWindowsを操作する際に必要な特殊キー(Ctrlキーなど)を含むキーボード拡張を用意する。左右にドラッグすることで各キーの押下やテンキーへの切り替えが可能になる。
阿久津良和(Cactus)