NTTデータと三菱重工業は3月30日、三菱重工の完全子会社であるMHI情報システムズ(MHIIS)の機能・組織強化の方向性について合意が得られたことから、「MHIISを母体とした新会社の設立」に関する基本合意書を締結し、詳細検討に着手したと発表した。

MHIISは2013年7月に設立し、三菱重工向けITインフラの運用・保守、業務系アプリケーション開発などを手がけており、従業員数は883人。

NTTデータは、新中期経営戦略「NTT DATA:ASCEND」をキーワードにITを活用した変革を目指す、顧客のITパートナー・事業パートナーとして、Global 2nd Stageへとさらなる成長を目指している。今後、三菱重工との長期的なパートナーシップを確立することで、ITサービス高度化をはじめ、デジタル化・グローバル化においても貢献していきたいと考えているという。

一方、三菱重工は製造業のデジタル化・グローバル化が加速する中で、ネットワークサービスやシステムインテグレーション事業において豊富な実績を持つNTTデータの技術力・組織力を活用し、三菱重工グループのITインフラ構築・運用・保守や業務系アプリケーション開発などのITサービス高度化・グローバル対応力強化をより速く効率的に進めることを検討している。

今後、両社は2017年10月1日の新会社設立を目指し、三菱重工が準備会社を設立してMHIISの事業を移管後、NTTデータが新会社株式の過半数を取得する方向で具体的な検討を進めていく方針だ。