ソフトバンクは3月30日、IoT推進の一環として、eSIM(Embedded Subscriber Identity Module:通信機能を搭載する機器に組み込まれるSIMカード)に対して通信ネットワーク接続に必要な情報(プロファイル)を、遠隔で書き込みや切り替えができるeSIMプラットフォームを開発すると発表した。運用開始は2017年中を予定している。

これまではM2M(Machine to Machine)機器を搭載した車両などを海外で販売する場合、販売先の国の通信事業者ごとに通信ネットワーク接続に必要な情報が書き込まれた専用のSIMを用意する必要があったという。

eSIMプラットフォームの利用イメージ(左からM2M機器の場合、タブレットやウェアラブル端末の場合)

今後は、IoT製品やM2M機器にeSIMを組み込むことで、各通信事業者のネットワーク接続に必要な情報を、M2M管理プラットフォームからeSIMプラットフォームを通じて遠隔で書き込んだり切り替えたりすることが可能になるという。

また、同プラットフォームでは、タブレットやウエアラブル端末などに搭載されたeSIMに対しても、通信ネットワーク接続に必要な情報に加え、事前に登録した契約情報などを遠隔で書き込むことができるとしている。