Swiftチームは3月27日(オランダ時間)、「Swift.org - Swift 3.1 Released!」において、プログラミング言語「Swift」の最新版となる「Swift 3.1」の公開を伝えた。「Swift 3.1」はマイナーリリースバージョンで、標準ライブラリに対してリファインメントと改善が実施されている。SwiftのLinux実装のアップデートも取り込まれているほか、Swiftパッケージマネージャに対してアップデートも実施された。
「Swift 3.1」はマイナーリリースバージョンであるため、基本的にSwift 3.0との互換性が確保されている。ただし、言語として次のような細かい機能拡張も実施されている。
- Sequenceプロトコルメンバーに新しくdrop()とprefix()を追加
- @availability属性において新しくSwiftのバージョンを明示できるように拡張
- 数値変換イニシャライザの改善
- UnsafeMutablePointer.initialize(from:)を非推奨に変更
- Linux実装の改善
Swiftは主にiOS向けのアプリ開発などに使われているプログラミング言語。これまで使われてきたObjective-Cよりも開発効率が高いとされている。プログラミング言語としてSwiftの人気は急速に増えているが、エコシステムが主にiOSアプリの開発に限定されており、それ以外にはそれほど広まっていない状況にある。