シャープは3月29日、辞書や参考書などを搭載した統合型学習アプリケーション「Brain+」を開発し、iPad向けに提供開始すると発表した。
同製品は、中学校・高等学校向けに、学習コンテンツを収録したタブレット用学習アプリケーション。カラー電子辞書「Brain」で培った検索機能と、電子書籍で用いていた自動レイアウト技術をベースに開発。中学・高校8校の導入を予定している。
統合型学習アプリケーション「Brain+」では、複数の辞書を横断して一度で検索できる「一括検索」、見出し語にない言葉を全てのコンテンツから検索する「全文検索」、教材の中の気になる言葉をなぞることで辞書を引くことができる「辞書連係」などの検索機能や、「音声読み上げ」「マーカー/しおり」「単語帳」などの学習をサポートする機能を搭載している。
また、電子書籍で用いていた技術を応用し、タブレットの画面上に実際の書籍に近いレイアウトでコンテンツ表示が可能。また、各校のオリジナルの教材などをアプリケーションに取り込むことができ、収録コンテンツと同じように検索機能や学習サポート機能を使用できる。
ラインアップは、基本辞書だけを収録した「10冊版(ON-PB1A、ON-PB1W)」と、英語・数学・化学・物理・地学・日本史・世界史辞典などの学習教材を追加した「31冊版(ON-PA1A、ON-PA1W)」の2タイプを用意。両タイプとも、基本辞書部分は共通で、英和/和英辞典は「ジーニアス」と「オーレックス」の2種類を搭載し、さらに国語辞典の「大辞林」、漢字総合辞典の「漢字源」、古語辞典など、中学・高校生向けの学習に役立つ辞書を収録した。
なお、2017年7月にWindows用の提供を予定している。