"乱雑さ"が増大していくと一般的に良いことはあまり見られない。ソフトウェアも同様だ。インストールするソフトが増えることで脆弱性のリスクは増えてしまう。バージョンの管理が加わるとさらにこれが複雑になる。ただ、有益なソフトウェアが業務を支えることは間違いない。
ソフトウェアのライセンス管理も同様だ。企業においてはライセンス契約で有益なソフトを活用していくが、従業員の出入りや異動など大規模であれば、複雑化してしまう。使っていないライセンスはしっかりと契約を解除して、有益なソフトや別の用途に活用する方が良い。
「License Guard」(日立システムズ内公式Webサイト) |
日立システムズのIT資産管理・ライセンス管理システム「License Guard」は、8,000種類以上のソフトに対応したソフトウェア辞書(約款辞書)などを使い、契約情報とレジストリ情報、exe情報などイベントリ情報と製品の利用実態を紐付けることでライセンス管理を正確に実現する。アップグレードやダウングレード、セカンドライセンスなど複雑な形態にも対応し、ライセンス料金の適正化に寄与する。
同社は28日、「License Guard」のラインナップにFlexera Software(フレクセラ・ソフトウェア)の製品を活用してサーバーソフトウェアのライセンス管理を適正化し、運用代行を行うサービスを4月から開始することを発表した。
フレクセラ・ソフトウェア公式Webサイト |
フレクセラ・ソフトウェアはソフトウェアの管理を軸に世界規模でビジネスを展開しており、CADやPLM、ERPやクラウドなど広範なライセンス管理や、シミュレーションによるライセンス購入前の把握など詳細なレポート機能を持つ。また、ライセンスのみをサーバで管理、ライセンス数の範囲内でソフトウェアを起動できる"フローティングライセンス"をリアルタイムに把握、管理できるサービスもラインナップに加わる。 日立システムズでは無駄な保守管理費用の削減や監査リスクの低減などを課題に、これら解決を図る「License Guard」ラインアップ全体で2018年度末までに累計10億円の販売を目指す。