BASFとHewlett Packard Enterprise(HPE)は、BASFのルートヴィッヒスハーフェン本社において工業化学研究用としては世界最大級となるスーパーコンピュータ(スパコン)を共同で開発することを発表した。
同スパコンは、HPEの空冷方式HPC環境「Apollo 6000システム」をベースに開発されたもので、これにより、例えば結果を得るまで従来システムでは数カ月必要だった計算が数日間で終了できるようになるという。BASFでは、デジタル化戦略の一環として、同スパコンにより仮想実験を行う能力を拡張する予定としており、これにより、例えば、触媒表面処理のシミュレーションの精度を高めたり、事前に定めた特性を持つ新しいポリマーの設計を加速させることなどができるようになるとしている。
なお、同スパコンはXeonプロセッサをベースとした、Intel Omni-Path Fabricによる数百ノードクラスのシステムとなり、実効計算能力は1PFlopsを超す予定であるという。