大日本印刷(以下、DNP)は3月24日、特定エリアの情報誌などの情報を収集・分類し、利用者の嗜好などに応じて最適な情報を配信する「DNPローカルメディア構築サービス」を開始すると発表した。

その第一弾として、沿線のおでかけ情報や鉄道の運行情報などを生活者に配信するサービスを、阪急電鉄が配信する「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」に導入し、3月25日より提供開始している。

「DNPローカルメディア構築サービス」では、多様な沿線情報から利用者の嗜好やニーズに合った情報を自動的に選択して配信することができる。生活者は、アプリに属性や興味、利用駅などを登録しておくと、沿線情報誌や駅の広告などから、自分にぴったりの「おでかけ情報」「お買い物情報」「鉄道情報」などをスマートフォンで閲覧することが可能だ。

「DNPローカルメディア構築サービス」イメージ

また、専用のCMS(Content Management System)を通じて、配信する情報のテキストや画像を簡単に登録・管理もできるほか、オプションとして、鉄道事業者が自社メディアとして構築するスマートフォンアプリの開発や、鉄道事業者のシステムと連携した運行情報やお楽しみコンテンツの提供も可能となる。

同サービスの初期構築費用は3000万円(税別)~で、年間利用料は700万円(税抜)~となる。同社は今後、全国各地の鉄道事業者に向けて同サービスを提供し、関連事業も含めて2020年度に年間2億円の売上を目指す考えだ。