Facebookは米国時間3月23日(現地時間)、商品の詳細を動画や写真で確認しながらスムーズに買い物できる新広告フォーマット「コレクション」を発表した。

同広告では、目を引くビジュアルで商品を見つけやすくするほか、関連性の高い商品の一覧が表示されることで容易に購入できるよう開発されたもの。

メインのビジュアル(動画・静止画)の下に商品画像が4枚並んだ状態で配信され、広告がタップされると瞬時にフルスクリーン表示に切り替わる。この状態から、最大50枚の商品画像でWebまたはアプリへと誘導することが可能。同日より世界中で順次展開され、日本でも数カ月内に全広告アカウントで利用開始となる予定だ。

同社によると、いまや多くの人がモバイルで商品を知り・調べ・購入しており、米国では、カスタマージャーニーのうちモバイルがらみの行動が占める割合は45%にも達しているとした調査結果が発表されているという。

しかし一方で、モバイルでのショッピング経験には、まだまだ改善の余地が残されており、例えば、Webサイトの読み込みが遅い、使い勝手が悪いなどが要因で、せっかく買う気になった顧客が離脱してしまうといった問題が起きている。このような現状を改善すべく、今回のコレクション広告を開発するに至った。

新広告フォーマット「コレクション」イメージ

また、フルスクリーンで展開される広告フォーマット(コレクション広告およびキャンバス広告)のパフォーマンスについて、より詳細なインサイトを提供すべく、同社では新指標「アウトバウンドクリック」のテストを数週間内に開始する予定。

この指標を利用することで、コレクション広告やキャンバス広告といったFacebook内の遷移先から最終的にFacebookやInstagram以外のWebサイトまたはアプリへと遷移した回数が把握できるようになり、利用者の行動や広告パフォーマンスがより明確に把握することができる。