沖縄セルラー電話、KDDI、スカイディスク、琉球大学は、2017年4月より、IoTを活用したマンゴー栽培の実証実験をマンゴー農場長北ファーム(宮古島)内にて開始すると発表した。

LEDを用いた補光実験の様子

この実証実験は、IoTを活用することで、農家にとって重要な問題であるマンゴーハウス内の異常高温や低温、乾燥、高湿度、日照不足、生育不足といった栽培状況を監視可能とするほか、マンゴーハウス内の状況に応じてLED補光や二酸化炭素の局所添加により生育環境を補い、マンゴーの生育不良の改善、増収、栽培期間の短縮化を目指すというものだ。

また、省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とするIoT向け通信技術LPWAネットワークの一つ「LoRaWAN」を活用することで、様々な場所にあるマンゴーハウスにおいて導入が容易になり、実用化に向けた可能性を検証していく。

各社の取り組み

なお、今回の実験において、LEDや反射シートによる補光実験を沖縄セルラーが担い、「LoRaWAN」のエリア化ならびにネットワークの運用、プラットフォーム構築といった部分をKDDIが実施。計測に利用する「LoRaWAN」対応センサー、IoTセンサーデバイス「SkyLogger」の提供および環境測定とデータ分析をスカイディスクが担当。二酸化炭素(CO2)の局所添加を琉球大学が行う。