NXP Semiconductorsは、セキュアIoTシステムの開発に向け、セキュリティとコネクティビティの統合に関連する範囲と複雑さを最小化し、開発に要する時間と経費を削減することを可能とするとしているモジュラー型IoTフレームワークを発表した。
同フレームワークは、同社の組み込みハードウェアとソフトウェア技術を組み合わせることを目的としたもので、フレームワーク・コンポーネントはZigBeeとThreadコネクティビティに加え、Amazon Webサービス(AWS)やその他のクラウド・プラットフォーム・サービスへのアクセスを可能にするWi-Fi、イーサネット、セルラー、LoRaなどによるクラウド通信に対して試験、検証済みとなっている。
また、量産に向けた立ち上げと稼働に必要なすべてのコンポーネント、ドキュメント、サポートも提供されるため、開発者は、ターゲットとするIoT使用例により定義されたIntegrated Development Experienceとして、フレームワークの最初の実装にすぐにアクセスして利用することが可能となるとしている。
なお、同フレームワークはすでに、商用照明とビル・オートメーションの使用例をターゲットとしたIntegrated Development Experienceを提供中としており、その構成は以下の通りとなっている。
- ThreadとZigBeeに対応するモジュラー型エッジ・ノード・プラットフォーム
- ThreadとZigBee、Wi-FiとEthernet、セキュア・エレメントに対応するモジュラー型IoTゲートウェイ
- NFCベースのデバイス・コミッショニング
- クラウド経由のデバイス制御のためのスマートフォン・アプリ・リファレンス・デザイン
- Amazon Webサービス上でのクラウド・サービス・リファレンス・デザインと、MQTTとCoAPを使ったクラウド・コネクティビティ・リファレンス・デザイン