日産自動車の自動運転技術「プロパイロット」より着想を得て作られた"行列を進むイス"「プロパイロットチェア」が、羽田空港に1日限定で設置された。
日産自動車の自動運転技術「プロパイロット」より着想を得て作られたイス「プロパイロットチェア」は、行列待機時の立ち座りをなくす行列を進むイスとして注目を集めたが、このたび羽田空港内のレストランに1日限定で設置された。同チェアを一般参加者が体験出来る形で展示したのは、昨年9月に行われた横浜の日産ギャラリーでの公開以来2度目となる。
今回の設置は、日産の公募に手を挙げた設置希望事業者のうち、羽田空港へのロボット導入を推進する「HANEDA ROBOTICS LAB」との協業で行われたものとなる。「プロパイロットチェア」の設置環境としての条件を満たしていたことはもちろんのこと、「『利用者に最先端技術の便利さを実感してほしい』という両社の思いが一致したため、実現した」(日産自動車 日本マーケティング本部 江田壮寿氏)という。
また、「HANEDA ROBOTICS LAB」では、これ以前(昨年12~2月中旬まで)にも、空港内におけるロボット17種の実証実験を行っていた。同ラボの運営母体である日本空港ビルデング 経営企画本部の志水潤一氏は、「今現在、(実証実験の)結果をまとめている段階。次年度以降も、サービスロボットという定義のものについては順次仕掛けていければ」と語った。
なお、今後のプロパイロットチェアの稼働は現段階では未定。今回の稼働などに対するユーザーの反応を見て、検討していきたいとのことだ。