ノキアは22日、日本のスタートアップおよびエンタープライズ向けに、IoT向けプラットフォーム「Nokia Innovation Platform」の提供を開始することを発表した。
「Nokia Innovation Platform」は、リアルタイムの共同開発・テスト環境となるIoT向けプラットフォーム。3月29日・30日に開催されるスタートアップイベント「Slush Tokyo 2017」にて国内での発表・提供が開始される。日本は、フィンランド、フランスに次いで同プラットフォームが提供される世界で3番目の国となる。
Nokia Innovation Platformは、新たなIoTソリューションを開発するイノベーションエコシステムのパートナーが互いにネットワークを構築する場となり、利用対象となるスタートアップ、エンタープライズ、大学、研究機関は、イノベーションの促進、エンドツーエンドのテスト環境、互換性の検証、ナレッジの共有などのメリットを享受できるとしている。
Nokia Innovation Steeringのエコシステム&マーケット推進責任者、ジャン=リュック・ベラ(Jean-Luc Beylat)氏は、「IoTは、イノベーションサイクルが長期化したり、実現自体が不可能であったり、エンドツーエンドのシステムが複雑で、スタートアップが挑戦するには非常に厳しい環境と言えます。Nokia Innovation Platformは、そうした状況を解決するためのエコシステムパートナー向けのテクノロジー開発プラットフォームです。スタートアップ、エンタープライズ、研究機関が一堂に会する効果的なエコシステムを形成することで、迅速かつ効率的な共同技術開発が可能になります。このような環境でビジネスの成長とネットワーク形成の促進を図りたいとノキアは考えています。」とコメントしている。
なお、2017年9月には日本拠点のCustomer Innovation Centreを開設し、国内での需要拡大にも対応する予定という。