三井住友海上火災保険は21日、UEIと協業しAIを活用した保険販売高度化に向けた実証実験を開始したことを発表した。

実験はUEIが開発した360度カメラで接客時の販売手法や顧客の表情をAIで分析することで、説明責任の着実な履行や販売力の向上などを図るためのもので、顧客の了解を得た実証実験を行う。

実証実験のイメージ(同社資料より)

UEI公式Webサイト

UEIは、さくらインターネットとともに提供するGPUクラウドサービスDEEPstation Cloudや深層学習のためのGUI、深層学習ワークステーションとディープラーニングに関連するプロダクツやセミナーを提供しており、2016年12月には深層学習やデータサイエンス分野に強いスタートアップ企業に送られるNVIDIAのInception Programメンバー企業にも認定されている。

今回の実証実験は関東圏内の自動車ディーラーで約1カ月間行われ、これまで"暗黙知"となっていたパターンを見える化し共有することで保険商品の拡販と顧客満足の向上を見出す。

同社では改正保険業法の施行により、意向把握義務や情報提供義務などへの対応が求められるなか、AIを活用した保険販売の高度化、より高いレベルのサービスの提供を行うとともに様々な企業等との協業や提携を通じて、革新的な商品やサービス開発にも努めていくとしている。